ワセリン&ヴァセリン…肌の保護力№1

使っている人がすごく多いこの2品、なにをいまさら…って感じですが、個人的に思い入れが深く、無くてはならない存在なので、紹介させてください。
【左】
メーカー:健栄製薬
商品名:日本薬局方 白色ワセリンソフト
内容量:60グラム
メーカー希望小売価格:630円
(アマゾンで400円台→【第3類医薬品】白色ワセリン ソフト 60g
分類:医薬品
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【右】
メーカー:ユニリーバ
商品名:ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー
内容量:40グラム
メーカー希望小売価格:306円(一番小さいサイズ)
(写真は旧商品。サイズは色々あります→ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g(並行輸入品)
分類:化粧品
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分類が医薬品と化粧品という違いがありますが、中身はどちらも「ワセリン」100%です。
ヴァセリンには、輸入上の都合により、酸化防止剤としてトコフェロール・BHTがわずかに配合されているので、厳密には白色ワセリンのほうが純度が高いと言えます。
でもヴァセリンのほうが少し安くてパッケージもおしゃれですよね(笑)。
この二つの商品のほかに、さらに純度の高いサンホワイトという商品もあります(最高純度なのになぜか分類が化粧品)。
たまに、ワセリンが肌に合わないという超敏感な方がいらっしゃるそうですが、サンホワイトなら大丈夫かもしれません。私も愛用しています。
サンホワイト P1
※サンホワイトは取り扱い店が非常に少ないので、ネットでの購入が手軽でおすすめです。
アマゾン(↑)が安いですね。
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【肌を乾燥から強力にガード】
ワセリンは、肌の保護効果が高い天然ミネラルオイルで、医療現場でも軟膏の基材などとして幅広く使われています。
家庭では、手、ひじ、かかとのカサカサに塗っている人が多いんじゃないでしょうか。
私は顔にも塗っちゃいます。冬場はほぼ毎日、朝と晩のスキンケアの最後に、ふたとして顔全体に薄ーくつけています。こうすると、日中暖房のきいた部屋にずっと居ても、肌がぜんぜんつっぱらないのです。
初めて顔に使ったとき、その保湿効果にびっくりしました! 元々ひどい乾燥肌で、高価なクリームや保湿ローションを次々買っては、あれもダメ、これもダメを繰り返していたのに、たった300円のオイルであっさり解決できたなんて!すごくうれしかったけど、いままでのお金返してーって、複雑な気分でしたよ

ワセリンは、私の「いい化粧品=高い商品」という固定観念を見事に覆してくれました。
★我が家でのワセリンの使い方★
①白色ワセリンは洗面所に置いています。上記のスキンケア用。
※ワセリンがべたつくと感じる場合は、つけすぎかもしれません。量は、指の先にほんのちょっとでいいのです。そのわずかな量を、両手の指三本でこすり合わせてよくのばし、顔全体にトントンとのせるようにつけます。そうすると、肌をこすることなく均一に薄く塗ることができますよ。
※ワセリンは日焼けを促進するという説がありますが、純度の高いものなら大丈夫なようです。日焼け止めを塗る前に下地としてワセリンを薄く塗っておくと、日焼け止めの刺激からお肌を守ってくれるそうです。
②ジャータイプのヴァセリンは台所に置いています。ハンドクリーム用。
→水仕事の前に、ハンドクリーム代わりに塗ります。手に見えない手袋をかぶせたように、強力に手を保護してくれます(塗りすぎると手が滑りやすくなるので注意)。さらに、水仕事が終わった後にもヌリヌリ。これで手荒れが激減します。
③指のささくれに塗布して、絆創膏で覆う。
→たっぷり塗って、ラップするようにばんそうこうを貼ります。あっという間に治ります。
④リップクリーム代わり。
リップクリームのヴァセリンも販売されていますが、これでも十分潤います。
★こんな使い方もあります★
①ポイントメイク落とし
綿棒にとって、マスカラやアイラインを落とします。
②まつげトリートメント
夜、まつげの根元までつけて寝ると、まつげが伸びるといううわさがあります。本当かな?トリートメントとしてはいいと思いますよ。
③軽い怪我に
軟膏として、擦り傷や切り傷に薄く塗ると治りが早いそうです。
【酸化しにくいけど、保管は暗い所で】
ワセリンは成分が非常に安定しているので、開封後2年くらいは余裕で使えるそうです。
でも保管状態が悪いと酸化が進む恐れがあるので、直射日光に当てないように保管するのがベストです。
使うときも、汚れた手で中身に触れないようにします。大事に使えば、かなーり長持ちしますよ

もし腐敗していたら、色が変わっていたり、変なにおいがしたりするそうですから、気になる方はお手持ちのワセリンをチェックしてみてくださいね。
ヘビーユーザーでない限りは、すぐに使いきれる一番小さいサイズのワセリンをお薦めします。
【石油だから体に悪い?いえ、食べられるほど安全です】
「ワセリンは石油からできている鉱物油だから、肌によくないのでは…」と心配されている方、大丈夫です。純度の高いワセリンは、食べてしまっても目に入ってしまっても問題ないくらい安全だそうです

ワセリンは地中から得られるために鉱物油に分類されますが、実際には、石油としてイメージされるガソリンや灯油とはちょっと異なる天然ミネラルの物質だそうです。
最初にこの物質が発見された場所はアメリカの油田で、当時はロッドワックスと呼ばれ、作業員の傷の治療に使われていたそうです。これを高純度に精製したものが、現在私たちが使っているワセリンなのです。
この物質の元々の原料は「植物」です。大昔の植物が地中に埋まり、長い時間をかけて油に変化したのだそうです。これは石油も同じですね。
だから、「石油製品」=「化学製品」というわけではないのです。
ワセリンには化粧品のクリームのような美肌効果は無いのですが、スクワランオイルなどと並んで皮脂になじみやすいオイルで保護効果が高いので、結果的にお肌がきれいになります。赤ちゃんのオムツかぶれにだって有効です。
光や温度で効能が変化することなく、寒暖にかかわらず粘度はほぼ一定。気温マイナス40度の北極点でも凍らず、灼熱の太陽光線が降り注ぐ熱帯地方でも溶けることなく、同じ効能を発揮します。安いのに、なにげにすごい製品ですね!
【きっかけは、看護婦さんのススメ】
最後に、私がワセリン愛用者になったきっかけをちょこっとお話しします。
いまから10年以上前、手荒れに悩み、医薬品系のハンドクリームを使い始めたときのこと。
近所に住む看護婦さんに
「○○○のハンドクリームを使いだしたら、なんだか手の調子がいいのよ~」
と話したら、
「そういうハンドクリームは使わないほうがいいよ!習慣性があるから、最初は良くっても、段々それなしではいられない肌になるよ。使うのをやめるとすぐ荒れて、また使うと良くなるけどやめるとまた荒れて、を繰り返すだけだから、お薦めできないわ」
というお答えが速攻で返ってきました

「じゃあ、何を使ったらいいの?」
「ワセリン!ワセリンには習慣性が無いから大丈夫。やめたとたんにすぐ荒れるっていうことが無く、手が本当にきれいになるよ。医療業界でも、ワセリンを見直そうという動きがあるんだから(※10年以上前の話です)。ハンドクリームを選ぶときは、成分を見てワセリンが入っているものを買うといいよ」
いまでこそワセリンはすっかりメジャーになり、「一家に一個」の勢いで普及が広がっていますが、当時はすごくマイナーな存在だったため、「ヴァセリン」など100%成分の商品はもちろん、ワセリン配合のハンドクリームでさえあまり見かけませんでした。
そこで、看護婦のお姉さんおすすめのハンドクリーム(Aコープのオリジナル商品でした)をしばらく塗り続けていました。その後、ふらりと立ち寄ったドラッグストアでヴァセリンをゲット。安さと効き目に大感激でした。
結婚後、再就職した会社で仲良くなった先輩社員も、ヴァセリンの大ファンでした。愛用者が少ない時代だったので、二人で「いいよね~

彼女は元アスリートで、以前はプロの長距離ランナーとして、海外遠征もこなしていたそうです。オーストラリアに行ったとき、靴擦れに困っていたら、同チームの選手が「これ使うといいよ」とヴァセリンを貸してくれ、靴擦れがあっという間に治ったので驚いたそうです。それ以来、試合で海外に行くたびに現地で買いだめしていたとか(当時日本では手に入りにくかったので)。
その人とは遠く離れてしまい、会える機会はなかなか無いけれど、きっと彼女も、いまのヴァセリンの普及ぶりにびっくりしていると思います。どこでも買えるようになって本当にうれしいです

今後、使う化粧品はコロコロ変わっていくでしょうけど、きっとヴァセリン&白色ワセリンだけは、ずっと買い続けると思います。
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